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なぜ途上国でたくさん赤ちゃんを産むのか?~国際協力で信頼が築けない3つの理由~

コラム

この記事は、国際協力企業の元社員の方に特別に隔週で行なってもらった勉強会の内容を自分なりにアレンジして作成しています。

賛否両論あるかと思いますが、一つの考え方、価値観として捉えてだきたいです。

なぜ途上国の人はたくさん赤ちゃんを産むのか??

疑問に答える前に知っていただきたいことがあります。

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参加型開発とは?

参加型開発とは、「国際協力の計画から実施の段階に村人に参加してもらい、主体的に活動に取り組んでもらおう」という概念です。

つまり、住人の意見を取り入れた開発で住民の自立を目指すものになります。

国際協力の歴史は、以下のような流れとなっています。

「援助」→「開発」→「参加型開発」

・「援助」とは、ただ与え続けること。
・「開発」とは、一方的に地域を開発し、自立を促すこと。
・「参加型開発」とは、住人と一緒に開発し、自立を促すこと。

現在は、参加型開発を目指している途中の段階であるといわれています。

現状、参加型開発はあまり上手くいっていないです。

それはなぜでしょうか??

その理由は、信頼関係を築けていないからです。

僕も30人くらいのインタビューを通して、気づいたことがあります。

活動するうえで大切なことを質問すると、どの方もまずは、信頼関係を築くことが大切だとおっしゃっていました。

フリーランスで活躍する原貫太さんはこのようにおっしゃっていました。

―――現地の人との信頼関係はどう築いたのですか?

現地パートナーのサイラスと過ごす時間や現地の方と話し合う時間を増やしたり、できる限り現地目線で考える時間を増やしました。
日本人として入っていくと、アウトサイダーという視点で見てしまうのですが、そこは徹底して現地目線で考えることをしました。

信頼関係を築けない3つの理由

もう少し深掘りをしてみましょう。

なぜ信頼関係を築くことができないでしょうか?

主な理由は3つあります。

・情報不足
・スタンス
・価値観

情報不足は、説明する必要もあまりないでしょう。

その地域の風習や環境、考え方などの情報をあらかじめ収集して準備をするのは難しいです。

次は、スタンスの問題です。

どうしても「教える立場」と「教えられる立場」に分かれてしまいます。

理解しようとするスタンス・共感するスタンスが必要です。

社会課題をハエで解決するGrubinの川本亮さんにもこのようにおっしゃっていました。

―――今の活動をする上で大切にしているマインドがあれば教えてください。

大切にしている考えは現地の人との向き合い方です。

現地に行くときに無意識の中で、最初から教える立場のマインドになってしまいます。

だから、「自分はカンボジア人や!」と思い込むくらいで、教える立場ではなく教わる立場というのをもとに人間関係を築くとお互いに尊敬できます。

そして、一番重要なのが価値観の違いです

これは、情報不足やスタンスにも影響します。

開発とは、一般論の幸せを提供するものです。

しかし、その幸せはその地域の幸せとはかけ離れたものかもしれません。

多様な価値観・幸せを理解する必要があります。

そして価値観の違いは、「なにを合理と捉え、なにを不合理と捉えるか」に答えがあります。

なぜ途上国の人はたくさん赤ちゃんを産むのか?

まず質問です。

なぜ途上国の人はたくさん赤ちゃんを産むのか?

この質問でよく上がる答えがこのようなものです。

・死ぬ確率が高いから?
・避妊することができないから?

・教育を受けていないから?

こちらの立場から考えると、とても不合理な行動と思う方が大半でしょう。

子供を育てるには多大な費用がかかり、育てられるかもままならないはずです。

しかし、彼らの中では、合理的に考えてその行動を取っていることが多いです。

よく上がる答えは、要因ではあるが根本的な理由ではない場合があります。

その場合は、仮にこれらが全て改善されたとしても現状は変わらないでしょう。

答えに近づいていきます。

彼らは、子供を資産と考えている場合があります。

つまり、労働力として捉えているのです。

しかし、これだけが理由ではないです。

子供が6人(男4、女2)いるとします。
この場合
男の子2人→学校
男の子2人→農業
女の子2人→別の村へ嫁がれる

このようになることが多いです。

ここから何が読み取れるでしょうか?

この場合、仮に不作で十分に取れなくても、学校を出て都市にいった息子や娘の嫁いだ別の村から助けてもらうことが可能になります。

しかし、仮に子供が2人(男1、女1)の場合

男の子1人→農業

女の子1人→別の村へ嫁がれる

隣の村まで不作になってしまったらどうでしょうか?

つまり、ポートフォリオを組んでいるのです。

また、ポートフォリオの受益者は親であることも重要です。

なぜレンガをたくさん買うのか?

次の話に移ります。

途上国では、家の隣にレンガが中途半端に積んであるのを見かけます。

一体なぜでしょうか?

こちらから見ると、とても不合理な行動ですね。

それは教育が届いていないからではない場合があります。

つまり、彼らはこれも合理な行動として捉えています。

理由は主に3つです。

・物々交換が可能
・お金の信用が低い
・お金を保持することが危険

1つ目は、物々交換が可能なこと。

途上国では、物々交換も行われているため、交換可能です。

2つ目は、お金の信用が低いこと。

現地では、物価が安定せず、お金よりも物で保存しておく方が安定するからです。

3つ目は、お金を保持することが危険なこと。

これは2つの危険があります。

1つは、金融機関が整っていないため、預ける場所がない。
そのため盗まれる可能性が高くなるからです。

もう1つは、自分たちで使ってしまうからです。

彼らは、自分たちの欲求の危険性を理解した上で、資産に換えています。

つまり、お金を持っていると自分の欲のためにお金を使ってしまうからレンガに変えているのです。

なぜレンガという資産なのかという疑問も起きると思います。

その理由は単純で、確実に需要があり、大量には盗まれにくいからです。

つまり、彼らはここでもリスク分散を行なっています。

まとめ

一見すると不合理に見える行動も合理的に見えたはずです。

なぜ、我々の合理と彼らの合理は違うのでしょうか?

それは、守られているかどうかの問題が関係していると考えます。

我々は国に守られているが、彼らは守られていません。

シエラレオネで活動するNPO法人アラジの下里夢美さんもこのようにおっしゃっていました。

「当時と比べ、危険レベルも観光客が渡航できるくらいに下がり、日常的な争いや飢餓などの心配はなく、人々は豊かに暮らしているように思われます。ただ、恒常的な問題として、何か問題が起きた時のセーフティーネットがまったくありません。

日本には、国民全員に健康保険があり、失業すれば失業手当ももらえます。

けれども、シエラレオネでは何か起きたときに、社会が守ってくれない課題があります。それが本当に大きな社会問題だと感じています。」

これが大きな原因です。

我々も彼らの立場であれば同じような行動をとるようになるのでしょう。

この価値観の違いの元となる「何を合理で捉え、何を不合理として据えるか」を知らないままでは、参加型開発は難しいです。

これから国際協力にかかわりたい方はこれを参考に活動してみてください。



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プロフィール
COCOCOLOR EARTH代表
ボランティアを職業にする人

「社会貢献を仕事に」というコンセプトで活動する団体COCOCOLOREARTHの代表。
70人以上の社会活動家のキャリアを伝えるインタビューメディアの運営をしています。
実績
クラファン100万円成功/社会課題系イベント50以上主催

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