COCOCOLOR EARTHという「社会貢献を仕事に」をコンセプトのもとソーシャルに携わる多様化したキャリアを伝えるインタビューメディアで代表をしています。
1年半の活動で約60名の社会活動家にインタビューをしました。
その中で、僕の気づきを5つ紹介します。
無限にある社会貢献の選択肢
社会貢献を仕事にする選択肢は無限にあることがわかりました。
それぞれ十人十色の働き方があります。
例えば
ざっと10通り挙げるだけでも、働き方が無限にあることがわかります。
しかし、社会貢献を仕事にする方法をwebで調べてヒットする多くは、国際機関やNPOで働くといった選択肢です。
社会貢献を仕事にする方法は多様化していて、情報のアップデートが急務だと感じています。
強烈な原体験は必ずしも必要ない
インタビューした半分くらいの方は、強烈な原体験を持っていなかったです。
社会貢献に関心を持つきっかけになる話はありますが、皆様が考えるような強い原体験を持っている方は半数くらいでした。
ーーー国際協力を始めたきっかけを教えてください。
農林水産省に入ったのは「たまたま」です。
元々、公務員志望ではあったのですが、具体的に農林水産省に入りたいわけではありませんでした。
国家公務員の試験を受けて、たまたま入れてもらえたのが農林水産省でした。
チュニジアで国際協力を担当したのも「たまたま」です。
農林水産省に入った時には、担当になるとは思っていませんでした。
たまたま在外公館への出向を奨められ、たまたま行った国がアフリカのチュニジアだったのです。




―――社会貢献を意識し始めたときを教えてください。
実は若い時は、社会課題解決を深く意識はしていなかったです。
目の前のお客様は何に困っているのか、どうしたら喜んでくれるのかを考えていました。
社会課題や世の中と自分の仕事が繋がっていると実感したのは30代になってからです。
そのきっかけは、資金調達の仕事や、会社の株を投資家に買ってもらうために会社のことを伝えるIRの仕事を経験したことでした。
お客様のニーズや困っていることを私たち企業が解決すると、お客さまも嬉しいし、結果私たちの業績にも良い影響が出る。
そうすると株価の上昇や配当で投資家にも還元できるし、納税という形で国や地域にも貢献できますよね。
世の中はもっと良くなるし、結果として社会課題の解決にもつながるはず。
資本市場でお金の出し手に、企業の取り組みを理解してもらうよう働きかけることは、すごく良い活動だと思えるようになりました。




―――青年海外協力隊に応募したきっかけを聞かせてください。
協力隊に入る前は日本の食品メーカーで働いていました。
小さなころから歴史が好きだったこともあり、海外で働くことに興味はありました。
しかし、なかなか食品メーカーでは海外との関わりがなくて、モヤモヤしていました。そんな中でたまたま青年海外協力隊の存在を知ったんです。
「自分をボランティアとして試したい」「途上国で働いて困っている人のために仕事をしたい」という思いを叶えるきっかけになるぞと。
それで普通に迷わず応募しました。
応募した職種は、食品メーカーで勤めていた経験を活かして食育支援・健康支援に関わるものにしました。




どんな会社も社会貢献をしている(自分のとらえ方次第)
前提として、どんな会社も社会貢献をしてることの理解が大切だとわかりました。
会社は社会に貢献することで、経営が成り立っています。
社会に貢献していなければ、会社として存続することはできません。
このことに違和感を感じるのなら、あなたの「社会」について考えてみてください。




頭に浮かぶ違和感のある会社も、あなたにとっての「社会」では貢献していなくても、だれかの「社会」では貢献しているのです。
大切なのは、あなたにとっての社会貢献を定義して、どんな社会課題に取り組みたいか明確にすることです。
社会貢献を仕事にする方法が見つからない一つの原因は、あなたにとっての定義が定まっていないからではないでしょうか。
必ずしも仕事にするのがベストではない
社会貢献を仕事にするのは、必ずしもベストではない場合もあります。
仕事にするのは一つの選択肢であり、民間企業やフリーランスで働きながら、仕事終わりや休日にプロボノとして活動することもできます。
例えば、株式会社笑美面で働く辻中俊平さんは、休日を利用してごみ拾い活動をしています。




他にも民間企業で働きながら、NPO代表を務める方やフリーランスで収入を得ながらNPOを立ち上げている方もいらっしゃいます。
僕自身、ソーシャルビジネスは、仕組みとして・社会としては持続的だけど、個人としては民間で働きながらプロボノする方が持続的な可能性高いと思い始めました。
ココカラアースでも10人以上の方がプロボノとして関わっていただいています。
お時間あればこちらのイベントに参加してみてください!




スキルよりも想いが大切
多くの方が、スキルは後からついてくるとおっしゃっています。
始めからスキルを考えるのではなく、誰のどんな課題を解決にしたいのか、あなたの想いを発信して行動することが大切なのではないでしょうか?
―――今の活動をしていて必要だと感じるスキルとその事例を教えてください。
正直、必要だなと思っているスキルは無くて、何もない状態でもなんでもやれるかなという、、、ハッピー思考です(笑)。
思いがあれば、スキルがなくてもそれを伝えればできる人が集まってきて、彼らが形にしてくれる。
他力本願ではあるんですけど、自分にはスキルがないからって始めないという考え方は持っていないです。
「とにかくやりたいことを言ってみる」
それをすることで誰かが共鳴して手を貸してくれるようになってきます。




―――今の活動をしていて、必要だと感じたスキルや知識はありますか?
実際、スキルや知識は起業をする上では必要ないと思っています。
もちろんあるに越したことはありませんが間違いなく「必須」ではありません。
必要なスキルや知識は、人間なので状況に応じて学習していくと思うんです。
僕自身、HushTugをやる前はレザーに詳しくなかったし、アパレルの在庫を持つことも未経験でしたが、今はなんとかなっているので。




ーーーアフリカでの活動やジャーナリズムの活動をするうえで必要なスキルはなんですか?
スキルよりも感性と問題意識が大切です。
スキルは後からついてきます。
写真の技術とかは自分で学べばいいんじゃないですか。
だけど、感性と問題意識、テーマがないとジャーナリズムの活動はできないですよ。
問題意識と感性は映像に表れます。




ーーー現在の活動をする上で必要だと感じたスキルなどはありますか?
社会活動はマインドだと思います。
相手を思う気持ちそのものだと思うので、勉強するのではなく経験を積むことが大切です。例えば、街中で白いステッキを持った目の不自由な方が歩いていたら、自分から声をかけて道案内ができる。
そのような行動ができるマインドを成長させることが大事だと思います。




まとめ
いかがでしたでしょうか?
社会貢献への関わり方は、十人十色です。
ぜひ皆様のロールモデルを探してください!
・どんな会社も社会貢献をしている(自分のとらえ方次第)
・必ずしも仕事にするのがベストではない
・スキルよりも想いが大切
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