社会人でもボランティアできるの??
プロボノと仕事の両立はどうすればいいの??
プロボノとは、一言で表すと社会人のボランティアです。
仕事と両立するにはどうすればいいか、具体的な探し方、始めるときの注意点など細かく解説しています。
今回の記事は、実際にプロボノとして活動している4人から伺った内容をもとに作成しています。
それでは見ていきましょう!!
私が代表を務める団体では、約10名のプロボノが活動しています。
プロボノとは、社会人のボランティア
「プロボノ」とは、一言で表すと社会人のボランティアです。
より具体的には、公共や社会のために、職業上のスキルや専門知識を活かしたボランティア活動となります。
語源は、ラテン語で「Pro Bono Publico」からと言われており、「公共善のために」を意味します。
もともとは、欧米の法律関連職の人々が、無報酬で行う公益事業のことを指していましたが、近年では幅広く使われるようになりました。
また、ボランティアについてはこちらの記事をご覧ください。
海外ドラマ「SUITS」で耳にしたことがあるかもしれません。
プロボノとボランティアの違い
プロボノとボランティアの違いは、専門知識やスキルにあります。
プロボノでは、専門知識やスキルをもとに活動をします。
一方、ボランティアでは、スキルを求められることはあまりなく、だれでも活動できることが多いです。
しかし、明確に違いが定義されているわけではありません。
社会人のボランティア!メリットや探し方、注意点、プロボノとの違いを解説
プロボノとしてできる業務
気になる実際の業務はどのようなものがあるのでしょうか?
プロボノができる業務は、職業の数だけ無限にあります。
ここでは、例をいくつか挙げます。
・ライター
・動画編集
・WEBマーケティング
・財務管理
・エンジニア
・インタビュアー
プロボノの報酬は?
基本的には、ボランティアと同じく、プロボノに報酬は出ません。
(交通費など一部報酬が出る場合もあります。)
そのため、プロボノとして活動するには、やりがいや共感が必要不可欠です。
また、報酬が欲しい場合にはプロボノではなく副業をオススメします。
私の団体でも無償で活動していただいています。
プロボノと仕事の両立はどうすればできる?
プロボノを始めるとき、まず気になるのが、仕事との両立。
ここでは、私の団体で活動するプロボノの方から聞いた両立のコツを4つお伝えします。
本業とプロボノにシナジーを
両立のポイント1つ目は、シナジーを生ませることです。
本業でのスキルがプロボノで活かせて、プロボノでの活動が本業でも活かせることが理想です。
本業とプロボノのシナジーが薄いとどうしても、活動が難しくなります。
自分が必要な部分だけに注力
団体の活動すべてに関わろうとすると、キャパシティーを超えてしまいます。
自分が必要な部分、自分にしかできない部分だけに注力しましょう。
無理なタスクにはNOと言う
無理なタスクにはNOと言いましょう。
自身のキャパシティーを考えて、活動の幅を明確にしておく必要があります。
無理なタスクを引き受けてしまうと、お互いに負担がかかってしまいます。
最後は気合
最後は気合です。
前提として、うまく両立ができたとしても忙しいです。
(関わり方によっては忙しくないこともあります。)
それなりの覚悟を持ちましょう。
・合間の時間をうまく使う
・効率を意識する
・1日のルーティンの中に組み込む
プロボノのメリット・デメリット
プロボノのメリット
スキルを磨ける
自身のスキルを思う存分アウトプットすることができます。
また、プロボノで学んだことを本業でアウトプットすることも可能です。
また所属するメンバーにスキルを教えることで、思考が言語化させます。
本業で働いているので、収入の心配はない
企業で働いているため、収入の心配がありません。
社会的活動の懸念は、収入が大きいです。
収入を考えずに活動できるため、心に余裕をもって活動できます。
会社以外のコミュニティに属すことで、自分を客観的に見れる
会社以外のコミュニティに属することで、自分を客観的に見ることができます。
また、会社に勤めているだけでは、決して出会うことのない人との出会いも醍醐味です。
・業務/やりたいことへの制約が少ない
・裁量の高い実践機会を得られる
・本業以外で、社会貢献に関与する道を持てる
・本業での視座が変わる
・ビジネスの論理とソーシャルセクターの感性を両方経験できる
プロボノのデメリット
時間の制約
デメリットとして一番大きいのが、時間の制約です。
プロボノとして活動すると、どうしてもプライベートな時間が少なくなってしまいます。
プライベートな時間に、好きでプロボノをやることが大切になります。
体力的負荷が高い
企業に勤めながらプロボノをするには、体力が必要になる場合があります。
コントロールしながら活動することは可能ですが、その場合はより局所的な関わり方になってしまいます。
最優先に置きにくいので、モチベーションの維持が必要
どうしても、本業があるため最優先には置きにくいです。
そのため、モチベーションは自分自身で維持し続けなければなりません。
・団体によるが、局所的な関わりになることが多い
・自分の時間が取れなくなってしまうことも
・希望する団体やポジションと自分の状況がマッチしない場合、関われない可能性もある。
プロボノの見つけられるサービス5選
サービスグラント
認定NPO法人サービスグラントは、NPOとプロボノをマッチングするサービスを提供しています。
「プロジェクトチーム」を組んでNPO法人や一般社団法人支援を行います。
ボランティアとは異なり、より専門性の高い活動が求められます。
activo
国内最大級のNPO・社会的企業のボランティア・職員/バイトの情報サイトです。
プロボノのマッチングに関しても多くの求人が載っています。
登録も簡単で比較的すぐに応募することが可能です。
プロボネット
プロボネットでは、会社員として働く専門家とNPOを結びつける仕組みを提供することで、NPOへの無償支援コンサルティ ングを実施しています。
また、NPOだけでなく中小企業やベンチャー企業に対する無償支援も行っています。
二枚目の名刺
NPO法人二枚目の名刺は、サービスグラント同様にプロジェクトごとに支援を行います。
通常、5人程度の社会人チームが3~4か月の期間で行います。
ShareWorks
ShareWorksは、クリエイティブのスキルアップを目指す人とボランティアを依頼したい人をつなぐサービスです。
デザインやライティングなどの募集が多く、スリーランスの方におすすめのサイトです。
まとめ:プロボノを始めるときの注意
最後に、プロボノを始めるときの3つの注意点を紹介します。
団体の理念や活動に共感できるか?
団体の理念や活動に、強く共感する必要があります。
共感できない場合は、活動は控えましょう。
お互いにとって活動が負担になってしまいます。
自身のスキルを活かせるか?
自身のスキルを活かせる環境を選びましょう。
スキルやできることを明確にして、やりたいことを伝える必要があります。
やりたいことを伝えないと、スキルを活かせない場合もあります。
自分がやっていて楽しいか?
一番大切なことは、自分がやっていて楽しいかどうかです。
やってみて合わないなと思ったら、無理に続ける必要はありません。
まずは気になる団体に連絡を取り、詳しく話を聞いてみましょう。
ボランティアやプロボノについてもっと知りたい方は、ぜひこちらの書籍をご覧ください!
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