篤志家ってどんな人??
ボランティアと何が違うの??
こんな疑問を抱えているのではないでしょうか?
一度は、本やテレビで目にしたことがあるでしょう。
この記事では、篤志家の意味やボランティアとの違い、類語を紹介します。
篤志家とは
篤志家(とくしか)とは、社会事業や慈善活動を積極的に援助する人と広辞苑では記載されています。
また、篤志(とくし)の意味は、 志のあついこと。特に、社会事業や公共の福祉などに熱心に協力することです。
篤志家と呼ばれる有名人を紹介
この章では篤志家と呼ばれる有名人を紹介します。
世界の篤志家一覧
ビル・ゲイツ (Bill Gates)
- マイクロソフトの共同創業者であり、ビル&メリンダ・ゲイツ財団を通じて、グローバルな健康問題、教育、貧困の軽減などに多額の資金を寄付しています。
ウォーレン・バフェット (Warren Buffett)
- 投資家として有名であり、財産の大部分を慈善事業に寄付することを約束しています。特にビル&メリンダ・ゲイツ財団への寄付が知られています。
マッケンジー・スコット (MacKenzie Scott)
- アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの元妻であり、彼女自身も著名な篤志家です。特に、教育機関や非営利団体に対する巨額の寄付を行っており、その迅速な慈善活動が注目されています。
ジョージ・ソロス (George Soros)
- 投資家であり、オープン・ソサエティ財団を通じて、民主主義の推進、人権の保護、教育の支援などに貢献しています。
エリザベス・ホームズ (Elizabeth Holmes)
- サーノス社の創業者ですが、フィランソロピストとしても知られ、特に若年層や女性の起業家精神の育成に力を入れてきました。
チャールズ・フェイニー (Charles F. Feeney)
- 「Giving While Living(生きているうちに与える)」という哲学を提唱し、自らの資産の大部分を匿名で寄付してきました。彼の活動は、教育や医療分野に特に大きな影響を与えています。
アジム・プレムジ (Azim Premji)
- インドのIT企業ウィプロの創業者であり、教育を中心とした慈善活動を行っています。彼の財団はインドの農村部における教育の質の向上を目指しています。
日本の篤志家一覧
孫正義(Masayoshi Son)
- ソフトバンクグループの創業者であり、東日本大震災後には多額の寄付を行い、さらに、東北復興支援活動を積極的に支援しています。また、自然エネルギー推進のための「自然エネルギー財団」を設立し、再生可能エネルギーの普及にも貢献しています。
柳井正(Tadashi Yanai)
- ファーストリテイリング(ユニクロ)の創業者であり、教育や災害支援に多額の寄付を行っています。特に、災害支援や教育分野への支援が知られています。
稲盛和夫(Kazuo Inamori)
- 京セラおよび第二電電(現・KDDI)の創業者であり、長年にわたり教育、文化、平和活動に対する支援を行ってきました。稲盛財団を通じて、教育や研究、文化活動の支援に尽力しています。
澤田秀雄(Hideo Sawada)
- H.I.S.の創業者であり、澤田財団を設立して子どもたちの教育支援や環境保護活動に取り組んでいます。特に、発展途上国の子どもたちへの教育支援に力を入れています。
井村雅代(Masayo Imura)
- 日本のシンクロナイズドスイミングの指導者であり、スポーツを通じた社会貢献活動を行っています。特に、青少年の育成やスポーツ文化の振興に尽力しています。
堀場雅夫(Masao Horiba)
- 堀場製作所の創業者であり、教育や文化活動に対する支援を行っています。特に、科学技術の発展や若手研究者の育成に力を入れています。
篤志家とボランティアの違い
篤志家と似た言葉にボランティアがあります。
結論として、意味の違いはあまりありませんが、ニュアンスが少しだけ異なる場合があります。
ボランティアとは
ボランティアとは、「社会への奉仕・自発的・自らすすんでやること」という意味です。
語源は、ラテン語のvoluntusと言われており、意味は「自由意志・自ら進んでやること」です。
日本では、無償という意味合いが強いですが、自発的に支援したいという想いが本来のボランティアの目的であり、有償・無償は本質的な問題ではないと考えられています。
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篤志家とボランティアの違いは2つ?
①お金
ボランティアは、無償の意味合いが強いですが、篤志家に有償無償はあまり問われないニュアンスの違いがあります。
また、篤志家は金銭の支援をする場合もありますが、ボランティアでは労働力の支援が主になります。
②意味の広さ
ボランティアは、社会に貢献する「人」を表すだけでなく、社会へ貢献する「行為」そのものの意味も含まれています。
一方の篤志家は、社会に貢献する「人」を意味するのもであり、「行為」自体の意味は含みません。
篤志家の類語を紹介
篤志家に似た言葉はたくさんあるため、この章を使って解説します。
社会活動家
社会活動家とは、社会のために貢献をする活動を行う人です。
基本的には、ボランティアや篤志家と同義語で使われます。
慈善活動家
広辞苑によると「慈善」とは以下の意味になります。
①あわれみいつくしむこと。情けをかけること。
②特に、不幸・災害にあって困っている人などを援助すること。「―家」
つまり、慈善活動家とは、困っている人を援助する人であると理解できます。
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社会奉仕家
社会奉仕家とは、見返りを求めずに行う労働する人です。
奉仕には、国や社会、目上の人につくすという意味があります。
そのため、奉仕活動は、見返りを求めずに行う労働を指します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
篤志家(とくしか)とは、社会事業や慈善活動を積極的に援助する人です。
また、ボランティアとの違いは、お金と意味の範囲に違いがありました。
この機会に以下のような違いについても学んでみませんか?
ボランティアについてもっと知りたい方は、ぜひこちらの書籍をご覧ください!
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