メセナとは?支援する理由や具体例、フィランソロピーとの違いをわかりやすく解説

なんで企業は文化支援をするのかな?
メセナってどんな意味があるんだろう?

こんな疑問を抱えているのではないでしょうか?

メセナとは、企業が資金を提供して、直接的な見返りを求めず、文化・芸術活動を支援することです。

なぜ企業は見返りを求めず、文化・芸術支援を行うのでしょうか?

この記事では、支援する理由や具体例、フィランソロピーとの違いを解説します。

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メセナとは、文化・芸術活動を支援すること

メセナとは、企業が資金を提供して、直接的な見返りを求めず、文化・芸術活動を支援することです。

欧米でのメセナ活動は、1960~1970年かけて広がり、日本では少し遅れて、1988年に企業メセナ協議会が発足しました。

バブル景気の頃には、派手なメセナ活動が盛んに行われていましたが、バブル崩壊後は規模が縮小していました。

近年では、CSRやSDGsの流れから、企業が行う社会貢献活動の1つと考えられています。

メセナの歴史・起源は?

メセナの語源は、フランス語にあります。

フランス語でメセナは、文化・芸術活動の支援という意味です。

古代ローマの初代皇帝アウグストゥスの政治的助言者であったマエケナスの名に由来すると考えられています。

マエケナスは、文化・芸術活動を支援に尽力していたと言われています。

メセナとフィランソロピーの違い

フィランソロピーとは、ギリシャ語の「愛(Phil)」と「人類(Anthropy)」を合わせた造語で、幅広い社会貢献活動を表します。

つまり、メセナは、フィランソロピーの1つと考えることができます。

フィランソロピーについて詳しく知りたい

企業にメセナが求められる理由

企業にメセナが求められる理由の1つとして、 文化で次世代に還元するべきであるという考えがあります。

なぜなら企業は、文化を支える人材を労働力として収奪してしまうからです。

また、近年では企業にCSR(社会的責任)が求められるようになり、企業も社会貢献活動に取り組む必要が生まれました。

これらから、企業にメセナが求められると考えられます。

企業によるメセナ活動の例

コンクールの主催

コンクールを主催し、入賞者には、賞金や留学費用の援助などをすることで貢献しています。

文化活動の主催

大規模な音楽イベントの主催から、小規模なイベントの開催など様々です。

資金援助

芸術を支援するN`PO団体や音楽団に直接資金援助も行います。

企業スポーツ

企業のスポーツチーム運営やスポーツ大会の主催が挙げられます。

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具体的なメセナ活動の例

トヨタ

自動車で有名なトヨタは積極的なメセナ活動を行っています。

大規模コンサートから地域に寄り添ったコンサートまで、様々なコンサートの主催をしています。

また、近年注目を集めているのが、障がいのある人たちの芸術活動支援するエイブルアートというプログラムです。

サントリー

サントリーは、東京ミッドタウンでサントリー美術館を運営しています。

美術館には、「美を結ぶ。美をひらく。」のもと、国宝1件、重要文化財15件をはじめとする約3,000件の収蔵品があります。

また、美術だけでなく、音楽の支援も行っておりサントリーホールというコンサートホールも開館しています。

アサヒビール

アートNPOの活動基盤強化に向けて、多様な支援と協働を行っています。

日本各地のアートNPOをパートナーとし、ネットワークを構築して全国に大きな流れを起こしました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

メセナとは、企業が資金を提供して、直接的な見返りを求めず、文化・芸術活動を支援することです。

企業にメセナが求められる理由は2つありました。

これまでは大企業が積極的に行っていたメセナ活動ですが、今後は中小企業にも求められる可能性があります。

今回の記事がメセナを知るきっかけになれば幸いです。

また、メセナやボランティアについてもっと知りたい方は、ぜひこちらの書籍をご覧ください!

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