


災害ボランティアってどんな活動??
どうやってボランティアに参加すればいいんだろう??
活動するときは何に気を付ければいいの??
このような疑問を抱えているのではないでしょうか?
災害ボランティアとは、地震や台風、火山の噴火などの災害発生時から復興に至るまでの被災地の復旧復興に携わるボランティア活動です。
この記事では、災害ボランティアに参加する前に知っておきたい心構えや持ち物、参加までの流れなど解説します。
災害ボランティアとは
災害ボランティアとは、地震や台風、火山の噴火などの災害発生時から復興に至るまでの被災地の復旧復興に携わるボランティア活動です。
家屋の片付けやがれきの撤去などの直接的な支援だけではなく、ヘルスケアや子どもの遊び相手など間接的な支援もあります。
また、災害ボランティアは、医師や看護師、福祉の知識や技術が必要な専門職ボランティアとその他の一般ボランティアに分けられます。
近年の災害ボランティアの動向
災害ボランティアは、大正12年の関東大震災からボランティア活動が行われていたという記録が残っています。
平成7年に発生した阪神淡路大震災で130万人以上のボランティアが参加したこともあり災害ボランティアの重要性が広まりました。
その後、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨などで多くのボランティアが活躍しました。
防災ボランティアの心構え
ボランティアを知ろう
①自主性・自発性
ボランティアは誰かから支持されて受動的に行うのではなく、個人の自発的な意思をもとに主体的に行うものです。
②社会性・連帯性
活動する際は、社会の一員としての自覚を持ち、周囲を尊重して協力することが大切です。
③無償性・無給性
活動の対価として見返りを求めないことが、ボランティアの基本です。
交通費や宿泊費など一部を報酬として支払う場合もありますが、見返りを求めないことが大切であり、有償・無償は本質的な問題ではないと考えられています。
④創造性・開拓性・先駆性
ボランティアは、行政よりも自由で創造性をもって活動することが求められます。
そのため、必要に応じて工夫をしたり、全く新しいものを創り出す先駆性が大切です。
ボランティアについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
被災地に負担をかけない準備
災害が起きた時、いち早く現場に駆け付けたいという思いがあると思います。
しかし、被災地に負担をかけない準備をせずに現場に行っても、助けるどころか負担になってしまう場合もあります。
必ず現地の情報収集を行いましょう。
ボランティアの受け入れ体制が整っているか確認しよう
災害ボランティアセンターや全国社会福祉協議会、NPO法人などがwebサイトやSNSで最新情報を発信しています。
また、災害の種類や被災地によってボランティアに求められるニーズが異なるため、災害ボランティアの経験があっても必ず情報収集は行いましょう。
なお、被災地の自治体へ問い合わせは負担になってしまうので避けましょう。
自分の食事や宿泊先、往復の交通手段は確保しよう
事前に食事や宿泊先、往復の交通手段までの準備は欠かせません。
特に、災害の発生直後は、物資不足などもあり現地で調達することは難しいです。
原則、自分のことは自分でやりましょう。
ボランティア保険に加入しよう
災害ボランティアに参加する際は、必ずボランティア保険に加入しましょう。
ボランティア保険とは、ボランティア活動中のトラブルを補償する保険です。
主に、以下の2つを補償します。
①活動中の事故により本人がケガした場合
②活動中、他人に損害を与え、損害賠償問題が生まれた場合
災害ボランティアでは、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
主な活動内容と持ち物
主な活動内容一覧
・家屋の片付け
・泥だし
・物資の運搬
・がれきの撤去
・子どもの遊び相手
・ペットの世話
・宅配・宅食
・メンタルケア
・災害ボランティアセンターの運営
・引越しの手伝い
・募金運動
・被災者を元気づけるイベントの企画
・復興の町おこし
基本的な持ち物一覧
・ヘルメット
・マスク
・滑り止め付き軍手
・タオル
・長靴
・運動靴
・雨具
・着替え
・食料/飲み物
・常備薬
※持ち物は多すぎても活動が大変になります。持ち物は必要最小限にとどめましょう。
※災害の種類によって必要な持ち物が増える場合があります。
申し込みから参加までの流れ
基本的に、災害ボランティアに参加するときは、災害ボランティアセンターに登録をします。
個人で参加する方法もありますが、災害ボランティアセンターの例で流れを紹介します。
※災害ボランティアセンターは、被災地の社会福祉協議会が中心となり開設されるボランティア活動を円滑に進めるための拠点です。
①災害ボランティアセンターで受付する
災害ボランティアセンターでボランティアの登録を行い、被災地のニーズに合った作業を請け負います。
②事前説明を受ける
活動内容や作業場所、注意事項などの共有があります。
説明を受けた後、作業場所へ向かいボランティア活動を行います。
③活動終了後は報告をする
活動が終わったら必ずセンターのスタッフへ報告しましょう。
作業の進捗や被災者の様子などを伝えることで、今後の活動に活かすことができます。
災害ボランティアで気を付ける3つのポイント
最後に災害ボランティアで気を付けるべき3つのポイントを解説します。
心配なこと・気づいたことはすぐに相談する
活動をする中で様々な問題に直面します。
その時に問題を一人で抱え込まず、担当の職員やメンバーに必ず相談しましょう。
また、改善点なども積極的に相談すると良いです。
ただし、自分の意志だけで行動してはいけません。
約束・ルールは必ず守ろう!
約束やルールは必ず守りましょう。
約束やルールの背景には必ず理由があります。
自分の判断で約束やルールを破ってはいけません。
活動対象者の気持ちを尊重する
ボランティアが単なる「自己満足」にならないよう、相手の立場に立って気持ちを尊重しましょう。
自分の思い込みで活動するのではなく、相手が何を必要としているのか考えて活動することがボランティアの基本となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
災害ボランティアは危険と隣り合わせです。
しっかりと準備をして活動しないと被災地に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
万全の準備をしたうえで活動に参加しましょう。
また、ボランティアに参加しようとお考えの方は、ぜひこちらの書籍も読んでおきましょう。
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